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2004.12.17

80年代がなつかしい

 振り込め詐欺をやって捕まった高校生が、取調べで「年寄りがため込んでいる金を詐取して使えば世のためになると思った。」と話しているという報道を目にして、呆れると同時にこんな高校生でも景気のためには消費が重要とわかっているのかと感心もしました。

 さて、自民税調は増税路線をはっきりと打ち出してきました。財政再建は必要です。いままでは景気対策においていた軸足を少し財政にも向けようということのようです。私たちの年金をはじめ、財政赤字をこのまま放置していいはずはありません。でも、増税しかないの?という疑問もあります。歳出削減は当然ですが、80年代のレーガノミックスを憧れを持って思ってしまいます。

 80年の大統領選挙でソ連のことを悪の帝国といって憚らず、悪に立ち向かうために軍事費を増やす、一方で景気を良くするために減税をする。当然財政は大幅な赤字です。当時アメリカははじめて純債務国に転落して、財政と貿易の双子の赤字は国際的にも大きな問題でした。それにもかかわらず、当時のレーガン大統領はSDI計画をぶち上げ軍事費を増額、その一方で税制は簡素化して最高税率を大幅に引き下げました。その結果どうなったでしょうか。

 レーガン元大統領が悪の帝国と呼んだソ連はなくなりました。90年代アメリカは未曾有の好景気を享受しました。「ジャパン・アズ・ナンバー1」だった80年代を経て、アメリカ企業は復活しています。財政赤字は90年代に解消しました。レーガノミックスがどこまで有効だったのかは意見が分かれるかもしれません。ソ連の崩壊はレーガン政権の2期目の、ゴルバチョフとの対話路線がよかったのかもしれませんし、財政赤字解消もクリントン政権の功績なのかもしれません。でも、アメリカではレーガンの政策から、ほぼ10年後に効果が出ていることは事実です。

 減税をすることによって税収が増えるというレーガノミックスを支えたラッファーの理論が正しいのか、正しいとしてもいまの日本に当てはまるのか、十分な検証は必要です。80年代、アメリカにはレーガン大統領がいました。イギリスにはサッチャー首相が英国病といわれた英経済を立て直しました。日本には中曽根首相がいて国鉄の民営化を成し遂げました。

 ブッシュ大統領は再びレーガノミックスを政策としています。イギリスのブレア政権は労働党ですし大きな期待はしていませんが、小泉首相は何かやってくれるでしょうか。小手先の妥協の産物である郵政民営化だけでは、期待はずれといわれても仕方ないでしょう。
 

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