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2004.12.25

電話加入権

 雑誌を読んでいたら、電話加入権廃止に反対する意見が目にとまりました。私もこのことがニュースになった時、財産権を勝手になくしてしまうことができるのかと思いましたが、今は少し違っています。
 
 電話加入権というと、中小企業の決算書の無形固定資産の唯一の項目で、金額は7万円とか3万円といった記憶があります。NTTの資料を見ると確かにそんなものでした。一方で、価格.comを見ると、今現在1万円で買うことができて、売却するなら3千円です。

 金額も小さくあまり気にしたこともなかったのですが、決算書に資産計上されてはいますが含み損を抱えているわけです。売却しても3千円のものを簿価が7万円だからといって、加入権廃止によって7万円の損害があるとはいえません。雑誌には個人の方の意見で全額、あるいは半額払い戻すべきとありましたが、半額でも多すぎます。

 たとえ、一人3千円でもNTTの加入者数を考えれば総体で大きな金額となり、これを払い戻さないことでNTTは不当な利得を得ることになるのかもしれません。でも、モノは言いようで、NTTは新規の加入権料を値下げしてゼロにするだけでいいのです。新規の加入権料がゼロなら価格.comなどの一般市場での取引もゼロ円にならざるを得ません。市場価値がゼロ円になれば払い戻す必要はなくなります。

 昔は確かに資産性があったのでしょうけれど、今は既に資産性がないといっていい加入権です。資産の劣化があまりにも早く、利用者がその対応についていけなかったということでしょう。それでも新規加入者にメリットがあるのなら、それは技術の進歩でもあり、市場の選択でもあるのですから受け入れることが妥当なのだと思います。

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