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2005.02.24

虫が良すぎる

 ライブドアはニッポン放送の新株予約権の発行差し止めの仮処分申請を本当に行うのでしょうか?堀江さんはライブドアがニッポン放送の大株主になった直後のサンデープロジェクトに出た時に言っていました。ライブドアとフジテレビと村上ファンドで、ニッポン放送の株式の80%以上を所有して上場廃止の恐れがあることを指摘されて、既存のニッポン放送の株主に対してどう考えるかと聞かれた時に、それは自己責任であって自分は他の投資家に責任を負う義務はないと。そして、フジテレビがニッポン放送株の25%を取得してフジテレビへの影響を排除しようとすると、増資をして25%未満にするという方法もあるとも言っていました。自分が仕掛ける時は、他人には自己責任といっておきながら、自分が仕掛けられたら裁判所に駆け込むなんてムシがいいといわれても仕方がない。

 堀江さんの揚げ足をとってもどうにもなりませんが、新株予約権の発行でニッポン放送株主は不利益を蒙るのでしょうか。新株予約権は権利であって、行使するかしないかはそのときの状況によるわけですから、既発行株式数がすぐにも倍以上になるわけではありません。でも、仮に既存発行株式数と同等の新株が発行された場合、理論的には株価は半分になるわけですが、現状ではそうはなりません。なぜなら、新株予約権の発行を公表する前の2月23日のニッポン放送株の株価は、6,800円ですが、新株予約権の公表によって株価が下落して半分になると3,400円、でもTOBでフジテレビは5,950円で買い取ることになるからです。新株発行による株価下落を歓迎しない株主はフジテレビのTOBに応じることによって、株価下落リスクを回避できます。

 使う予定もない資金のために、一時に大幅な増資を行うことの是非は問われることはあっても、今はまだ増資はなされていません。そういう資金調達の手段を持っただけです。仮にそういう資金調達を行っても、それによる既存株主のケアはTOBでできていた、ということになります。そうすると、ライブドアが差し止めを請求しても認められないのではないかと思います。仮処分申請ですから、結論が出るのにそう長い時間はかかりません。どのような判断が下されるのか興味深く見守りたいと思います。

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Comments

 紫藤です。私も今回の騒動については記事を作成しました。
 tomorinさんの記事はマスコミの突っ込み不足の点を見事に補足されていて、感心いたしました。私も全く同感です。
今後ともよろしく
      H.17.2.26       紫藤 

Posted by: 紫藤ムサシ | 2005.02.26 at 11:00

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