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2005.04.02

フェアなルールで相場上昇

 ここ数日で、企業の株式持合いのニュースが相次いで出てきました。1日には新日本石油とコスモ石油、30日には新日鉄・住友金属・神戸製鋼といった具合です。再び企業間の持ち合いによる法人資本主義へ逆戻りになりはしないかと危惧したくもなりますが、すぐに持ち合いを非難するのは早計だろうと思います。

 報道によると、持ち合いとはいっても新日石は相手方の株式の1.3%を取得するに過ぎませんし、鉄鋼会社にしても5%程度ということです。確かに5%もの株主はこの規模の上場企業にしてみれば大株主には違いないのかもしれませんが、5%の株主が二人いてもこの二者で株主総会の議案を決定できるわけではありません。持ち合いの慣行のない英米からみれば、5%とはいっても持ち合いは奇異に映るかもしれませんが、業務提携している企業が5%程度の相手企業の株式を持つことは通常のことといってよいのではないでしょうか。要は程度の問題で、流動性を阻害せずに価格形成に悪影響を及ぼさなければいいのだろうと思います。

 敵対的買収への対抗策は、自社株買いや増配で株価を上げることが本来のあり方なのでしょうが、自社株買いの一部を持ち合いにしてもアンフェアでなければ問題はないのだろうと思います。持ち合い解消によって散々下落してきた株式相場も、買収阻止のために株価の上昇が期待されれば、それはそれでいいことに違いありません。節度ある持ち合いが許されるなら、株価上昇の一助となる可能性があるといえます。

 敵対的買収への対抗策が法的に整備されようとしていますが、市場の公正さを守ることは絶対条件であることは当然ですが、対抗策の基本は株価の上昇によって買収されにくくすることであることに鑑み、フェアな方法で相場を上げられるように整備してもらいたいと思います。

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