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2005.04.27

お山の大将

 トヨタ自動車の余裕なのでしょうか。アメリカ自動車産業への支援必要との経団連会長の発言は、単なるリップサービスであって欲しいものです。とても本気で言っているとは考えたくありません。恐らくは、10年ごとに文句をつけられてきて、またそろそろかなという意識があったところへ、中国での反日運動を見て、アメリカにまで反日が波及するのを防ごうとでも考えたのでしょうか。

 確かに、まともとは思えないような米国議員が、日本車をこれ見よがしに叩き壊した上に、バカ高い関税をかけられることを考えれば、今のうちから自主規制をやっておこうと考えるのも無理はありません。しかし、経団連の会長が、自由貿易を自ら否定するようでいいのかなと首を傾けたくなります。これはあくまで、トヨタ自動車の会長としての発言と受け止めるべきでしょう。

 苦しいのは米自動車業界だけではありません。日本にしても日産、マツダと外資に助けられている企業はあります。一昔、二昔前の摩擦とは違っています。でも、トヨタだけは相変わらず強いのだから、意識が変らなくてもしょうがないのかもしれません。ただ、日米摩擦には、自主規制という呪縛から逃れられないようでは、所詮お山の大将でしかありません。

 靖国問題では首相の参拝中止を要望したり、ライブドア・フジテレビの時には傍観しているだけでした。経団連会長は、目先の利益のために国民の宗教観を無視して政治に首を突っ込むことは控えるべきものですし、トヨタ自動車がフジテレビの株主だったということを無視はできませんが、ああいう泥沼化して、法律も不備があるというときこそ経団連会長の出番だったはずです。そして今度は自由貿易の否定です。

 世界に冠たるトヨタ自動車の経営者なら、苦境に陥ったライバルのGM、フォードに乗り込んで立て直すくらいの気概があっていいのではないでしょうか。日米摩擦はないに越したことはありませんが、フェアでない手段で取り繕うのは、そろそろ卒業して欲しいものです。

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