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2005.04.20

どちらが効率的か?

 固定電話のユニバーサルサービスのために、過疎地の赤字補填をしやすくするということです。この記事を読んで思ったのですが、郵政公社の民営化によるユニバーサルサービス維持のための1兆円といわれる基金も、主旨としては同じようなものになるのでしょう。

 固定電話のほうは、基金の資金はNTTだけではなく、KDDI等の新電電各社も負担しているということですが、郵政は郵便事業は民営化後も郵便会社の実質独占ですから、基金の負担は民営化による株式売却資金で賄い、運輸会社等から資金を募ることはありません。

 ユニバーサルサービス維持のための基金というと、公共のためのものであまりうるさいことは言いにくい感じがするのですが、非効率な使い方が為されやすい、つまり、サービスの低下を招きやすい部分です。NTTにしても、基金を使い易くすることは、過疎地のサービスの効率化をおざなりにして安易に基金に頼ろうとする姿勢を増長するかもしれません。それ故、ライバルである新電電各社が基金に出資することで、安易な基金の使い方をチェックする機能が期待されるのですが、もともと新電電各社は自分たちは採算が取れないからユニバーサルサービスを放棄して、代わりに基金に出資しているわけです。自分ができないことをチェックできるのかどうか。そうすると基金の使い方のチェック機能は期待できないとも考えられますし、チェック機能が働いたとしても、NTTにしてみればユニバーサルサービスを放棄したライバル会社に口やかましい事を言われても、素直に聞けるはずもありません。

 一方、郵便の基金は外部からのチェックは期待できませんが、郵便会社が基金への拠出を自らしているわけですから、安易な使い方で無駄にしても結局は自分の首を絞めるだけですからかえって無駄には使わず、効率的になるかもしれません。

 ユニバーサルサービス維持のための基金でも、固定電話と郵政では方法論に違いがあります。どちらが効率的なのかはまだ断定できませんが、郵政民営化が実現したらちょっと見ものだなという気がしています。

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