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2005.04.29

悩んで事実と向き合います

 中国の王毅大使の「紳士協定」発言は、すぐに中曽根元首相から否定されてしまいました。あったかなかったかの事実に関することですから、水掛論にすぎないのですが、当事者である中曽根さんがないというのなら、伝聞の王毅大使より信用できるのだろうと思います。ここで、最近読んだブログのことが思い浮かびました。Shu’s blog 雌伏編のShuさんが書かれている「虚偽を厭わない心情の由来」という記事です。

 ここで、Shuさんは「なぜ左派は平気で嘘をつくのだろう」という疑問を提示して、日中戦争での戦死者数が320万人から3,500万人になっていることなどを揚げて、左派や共産主義国の事実に基づかない言論を考察されています。結論として、「事実」よりも「理念」を優先する思考形態なのだろうとおっしゃっています。意図が正しければ、事実はどうでもいいという傾向が左派にはあるということです。

 同様に、「美しい日本」というブログの紫藤 ムサシさんは、「保守と左翼」を比べて、保守の特徴に現実主義ということを揚げている一方で、左翼の特徴に理想主義を揚げておられます。

 やはり、いわゆる左側の人々は、理念に何よりも重きを置いていて、事実を曲げても自らの理想を実現できるなら良しとする傾向があることは確かなようです。私自身、事実を曲げてまで実現しようとする理想というものがよくわかりませんが、理想を持つことは否定しません。でも、事実を直視しないことで、彼らの言う理想が胡散臭く感じられてしまうことも確かです。

 若い頃、というか世の中の知識が乏しかった頃は、私も理想主義的だったと思います。(今でも時々若いね~といわれることがありますが・・・^^;)世の中のことを理解していくと、事実の重要性が身にしみてわかるようになります。D・カーネギーは著書「道は開ける」で悩みを解決する方法として、

1、「起こりうる最悪の事態とは何か」と自問すること。                      2、やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。            3、それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力をすること。

といっています。起こりうる最悪の事態という客観的事実を認識して、その上で覚悟を決めて、努力をしなさいということです。まだまだ悩み多き身としては、事実を軽んじるわけにはいきません。受け入れたくない事実、逃げ出したくなる現実はあっても、理想のために捻じ曲げられる事実はありえません。

 左側の人は、もしかして悩みがないということでしょうか。信じるものは救われるということで、理想を持っていることで悩まないで済んでいるのでしょうか。それはそれで、個人レベルではあっていいと思いますが、国を代表する人が自分たちの理想のために事実に反することを平気で言うのはどうなのでしょうか。国際社会では通用しないと思います。

 王毅大使の発言は、事実に基づかないとするなら、そういう紳士協定を互いに合意したいという意思の表明なのだなと理解しますが、‘事実としての’申し込みの意思表示がなければ、事実でないことだけ指摘して、あとは無視することがいいのではないでしょうか。

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Comments

tomorinさんの指摘されるように保守派の論は現実主義で左派の論は理想主義というのは私も感じています。
ネットで調べごとをしていると実に詳しく事実関係を調べ上げた上で記述されているサイトに出会います。そういうサイトって保守派のサイトの方が多いように思います。左派系のサイトはかくあらねばならないというものが先にあって、それを事実として受け入れさせようとしているものだから論理が飛躍していたり、論理など関係なくて気分だけで書かれているものが多いように思います。

「日本は右傾化している」などと言われることがありますが、それは違うんじゃないかなと思います。本当のことに目を向けられるようになっただけのことですよ。

Posted by: 平 誠 | 2005.04.29 at 11:52

平さん、コメントありがとうございます。日本において、本当のことに目を向けられるようになったことはいいことだと思います。空想的な考えもあって悪いことはないんですが、それをわかった上で左の人の話を聞くようにしないと、自分の身が持ちません。中国に対しても韓国に対しても、歴史認識に唯一の正しい解釈などないと言いたいのですが、事実に反することを元に理論を組み立てられたら、話になりません。すべてを否定するしかなくなります。国を代表する人ならそれくらいわかって欲しいと思っています。

Posted by: tomorin | 2005.04.29 at 21:16

 TB・コメント有難うございました。
 これは、昨日の「株価に見る反日デモの影響」の方に投稿すべきであったかも知れませんが、「一応・最新記事のほうが目に付きやすい」のでお許し下さい。
 さすがに「経済分析」は”tomorin"さんの「独壇場」ですね!
 私の方は・29日から”3日連続”で「ゲームの理論」について書こうと思っています。よろしかったら、御覧になって下さい。

Posted by: 紫藤ムサシ | 2005.04.30 at 00:20

tomorinさんの「歴史認識に唯一の正しい解釈などない」との指摘、私も同感です。「正しい歴史認識」と言いながら、実は自分たちの考えている物語のみを受け入れよと言っているのですから話になりません。客観的な検証作業ができればよいのですが……。

Posted by: 平 誠 | 2005.04.30 at 09:46

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