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2005.04.21

カネボウの上場廃止は当然

 カネボウの粉飾決算は、西武鉄道に勝るとも劣らない市場に対する裏切りです。再建方針で経営に当る再生機構にしてみれば青天の霹靂でしょうが、要は騙されたということで、これはしょうがない。騙されて国民の税金を無駄にした再生機構の担当者や責任者の失敗であり、カネボウの旧経営陣の国民に対する犯罪です。上場企業の粉飾決算自体、公共の市場に対する裏切りであって、株主への賠償は免れないのですが、それに加えてさらに再生機構を通して税金まで食い物にしたのですから、再生機構への賠償も免れません。

 恐らくは、業績の悪い企業ですから賠償能力はないのでしょうが、少なくとも上場廃止をして市場から退去してもらわなければ、市場の公正さは取り戻せません。騙された再生機構は、上場維持を要請していますが、単に再生機構の担当者と責任者の無能力ぶりを隠したいという自己保身にすぎません。ここまで再生機構がつぎ込んだ税金が無駄になるという言い訳でしょうが、既に無駄になってしまったものを取り戻せるかのような錯覚から早く覚めて欲しいものです。

 カネボウのような企業の上場を維持して、不公正な市場がもたらす不利益のほうが、国民経済にとって計り知れなく大きいという思考経路がなければ、公正な市場は育たないでしょうし、市場経済は発展しません。目先の損失に惑わされず、公正な市場を発展させて取り戻すことが一番の近道なのではないでしょうか。

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Comments

コメントありがとうございます。
東証はすぐさまカネボウと監査法人中央青山を査察して、犯罪性があれば(きっと犯罪性があるでしょうから)証券取引委員会及び検察庁に告訴するのが正しいやりかただと思います。横槍が入らないように司直の手に委ねるべきだと思います。今回、産業再生機構と金融庁がいろんな政治家を使って東証に圧力を掛けましたが、逆にとことんやってやろうと思わなくては東証の存在意義が無くなってしまいます。東証は鼎の軽重が問われていると知るべきです。
因みに、産業再生機構はカネボウの建て直しは出来ないと思います。こんな会社無くても誰も困らないからです。
では、また。

Posted by: Duke Ken Usui | 2005.05.17 at 00:16

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