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2005.07.26

民営化≠市場主義

 25日の日経1面の記事に、電力を企業が取引所を使わずに融通しあうという記事が出ていました。

余った電力を売買する取引所を使うより、新規参入企業同士の提携で調達した方が、コストが低いうえ量も安定する。新規事業者間の電源有効利用で料金の引き下げ余地が生まれ、電力会社との価格競争が加速しそうだ。

 「民でできることは民で」という小泉首相の改革を支持すると、市場万能主義を信じているかのように言われることがありますが、市場がすべてうまく調節するとは限りません。そのことを表しているのが上の記事ではないでしょうか。電力は市場である取引所を使うより、相対で提携したほうが有効利用できるということです。もともと電力は地域ごとに既存の電力会社の独占だったという特殊事情がありますが、発電設備を備えるのに莫大な費用がかかり市場参加者が少ないために、市場での取引よりも相対取引のほうが供給サイドは安定して供給できてコストも下がるということです。市場が万能ではないから民営化が必ずしも良いわけではないという短絡的な言い方をする人もいますが、市場が万能ではないから電力に参入している民間企業のように、市場を通さずにより効率的な方法でかつての独占企業に対抗しようという民間の知恵が生まれてくるということです。

 郵政民営化法案の行方はよく分かりませんが、10年もかけて民営化することにさえも抵抗している国会議員は、その見識を疑われても仕方がありません。法案の行方によっては株価も動いて、今年の8月は株式市場の動きは活発になるかもしれません。

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