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2006.04.12

フランスの反新自由主義

 フランスのドビルパン首相が、26歳未満の若者は理由を示さずに解雇できるとする新雇用制度(CPE)を撤回しましたが、他国のことながらフランスはこれからどのような方向に進むのか心配になると同時に、興味深いものがあります。というのは、英仏でおよそ20年の時をへだてて対照的な動きになっているように思うからです。イギリスでは、80年代にサッチャー首相が炭鉱のストライキに怯むことなく、労組を説き伏せて改革を成功させました。一方でフランスのドビルパン首相は学生のデモを抑えることができず、労組に屈した格好になっています。

 イギリスのサッチャリズム、アメリカのレーガノミクス、そして現在の日本の小泉改革も新自由主義という潮流の中にあるといわれますが、最近日本では格差が問題視されるようになって来ました。新自由主義への疑問です。

 政治や経済の政策というものを考えると、常に何か1つのことが正しいということはなくて、対立する考えが議論を尽くしてより良いものを求めていくというスタイルが望ましいと思います。だからこそ政治においては自民党だけではなく、二大政党制を望むのですが、現在の政権に対する対立軸が見えてきません。恐らく多くの人はかつての社会党のような左翼よりも、自由主義、資本主義の中で新自由主義に対する何かを対立軸として求めているのでしょうが、それが何かが見えてきません。民主党の小沢新代表がそれを示すことができるのかどうか注目されますがどうでしょうか。

 新自由主義的な政策を否定したフランスで、今後どのような政策が採られていくのでしょうか。ここに、対立するもうひとつの軸の姿がおぼろげながらにでも見えてこないかと期待したいという意味で、興味深いと思っています。

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