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2006.08.05

本音で接すればいいのでは

 安倍官房長官の靖国参拝は、総裁選にも絡んで波紋を広げそうです。ただ、どうして4月15日のことが今頃出てきたのでしょうか。靖国には参拝せずという姿勢を明確にした谷垣氏との違いを鮮明にするために安倍氏サイドからリークしたのでしょうか、それとも靖国問題を大きくして安倍氏の勢いを止めようとする反安倍サイドがリークしたのでしょうか。どちらにせよ不自然な感じを受けます。昭和天皇の発言メモは安倍氏の著書「美しい国へ」の発売日にスクープされましたし、朝日新聞の誤報といっていいと思いますが、NHKの番組に不当に圧力をかけたとして取りざたされたときにも安倍氏が槍玉に上がっていました。まさかとは思いますが、右寄りといわれる政治家を追い落とそうとする勢力が暗躍しているかのようです。でも北朝鮮による拉致問題にしても、以前は拉致などあるわけがないと思われていたのが、80年代のラングーン事件、大韓航空機爆破事件があって拉致はあったようだとなって、いろいろな事実が出てきてほぼ間違いないだろうといわれて、21世紀に入ってようやくハッキリしました。世の中まさかと思うことが案外正しかったりすることもあるようです。

 自民党の総裁選で、靖国が争点になるとは思いませんでしたが、朝日は『安倍氏、4月に靖国神社参拝 総裁選の争点にも』という記事で争点になるという見解ですし、読売も『安倍官房長官は今年4月に靖国参拝…総裁選の争点にも』で、「靖国問題が9月の自民党総裁選の争点となるのは避けられない情勢だ。」と書いています。産経は武部幹事長の「総裁選に影響ない」という発言を伝えていますが、日経は「9月の自民党総裁選に向け、靖国問題が争点になるのは避けられない状況だ。」として、争点になると言っています。新聞の報道を見ていますと、靖国参拝を控えよという論調の新聞は、この問題を総裁選の争点になると言っているように思えます。

 こんなことを争点にしてもあまり意味はないように思うのですが、自民党の総裁選の争点となってしまうのなら、単に行くか行かないかだけではなくもっと具体的な点を示してもらいたいと思います。参拝に行くなら中国や韓国との関係改善はどうするのか、行かないのなら明治以来、国のために命を落とした人たちの追悼をどう考えるのか、きちんと示してほしいものです。私は靖国に行くか行かないかということで、その政治家を支持するかどうかの判断基準にするつもりはありませんが、国のために尽力した先人を追悼しないような政治家は支持できません。

 理想としては首相や閣僚はもちろんのこと、天皇陛下も追悼できるようにすることですが、それにはA級戦犯を分祀するのがいいのか、新たな追悼施設を作るのがいいのか、現状のままでも粘り強く中国と韓国を説得するのがいいのか、いろいろな考えがあるだろうと思います。民主党の小沢代表は「安倍首相なら日中、日韓関係は、今と同じような話し合いもできない状況になる」と言ったそうですが、私はそうは思いません。次期政権でも“政冷”では経済界は困るでしょうが、困るのは中国側も同様です。日本側はいつでも話し合う用意はあるわけですから、中国側がいつまでも話し合いもせずに進展が望めないまま理屈に合わない意地を張っていることは得策とは思えません。根拠はないのですが、小泉首相に続いて“安倍首相”も靖国参拝を続ければ、非難はしながらもお互いにメリットのある経済の流れだけは滞らないよう中国政府も方針を変更する可能性もあるかもしれません。どちらかが無理に我慢するうわべのだけの友好よりも、礼儀はわきまえて言いたいことを言い合って対立するほうが、本当の相互理解の早道のような気がします。

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