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2007.06.27

批判のための批判

 年金支給漏れ問題への「けじめ」として、安倍首相らが賞与の自主返納を決めたことについて、いろいろな反応があります。野党側から選挙目当てのパフォーマンスという批判が出ることには、それが当たっているのかどうかはわかりませんが、理解はできます。ただ身内である自民党から、「首相がボーナスを返上しても、国民の信頼が返ってくるとは思わない」などと批判することはどんなものかと思います。

 これは安倍政権に批判的といわれる加藤紘一元幹事長の発言ですが、ボーナスを返上してもそれだけで国民の信頼が戻らないことなど、誰も目にも明らかであり、当の安倍首相自身一番よくわかっていることでしょう。大切なことはこの問題を速やかに、できる限り多くの国民が納得できる形で解決することです。そのためにボーナスを返上しなくてはならないということはありませんし、ボーナスを返上すれば解決するものでもありません。しかし、まずはどれだけの覚悟を持って取り組むのかという姿勢を見せることは必要です。

 それがボーナスの返上である必要はないのかもしれません。むしろ政治家よりも社会保険庁の職員にこそ、返上してもらった上でこの問題に取り組むべきだというのが多くの国民の気持ちなのかもしれません。しかし、社保庁の職員のボーナスを取り上げる方法をわれわれは持っていませんから、自主的に返上することを待つより仕方がありません。それを促す方法として、リーダー自ら範を示したものと考えられます。

 ボーナスの返上で終わりにしてもらっては困りますが、そうではなくてこれから取り組む意気込みをこういう形で示したものと見れば、むげに批判だけするのもどうかと思います。批判よりも建設的な意見が求められていることに、気づかないのか意見がないのか。批判のための批判こそ、国民の信頼を遠ざけているように思えてなりません。

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