« 普段の行い(後編) | Main | マニフェスト »

2007.07.24

子供の成長

 土曜日の朝、散歩をしていると歩道で見慣れない虫を見つけました。3~4cmくらいの茶色で、羽はなく前足が小さな釜のような形をしています。のそのそと歩道を歩くというか、這っているように動いています。どこかで見たことのあるような虫なのですが、なんだったか思い出せません。ただ、じっと見ていると、そのグロテスクな形に嫌気を覚えてそのまま立ち去りました。歩きながら胴体だけならセミに似ているかなと思って気がつきました。セミの幼虫です。羽化するために土の中から出てきたセミの幼虫が、何らかの理由で歩道を這って羽化し易い場所を探しているところだったようです。抜け殻はよく見つけるのですが、生きて動いているセミの幼虫を見つけたのは、多分生まれて初めてではないかと思います。

 ちゃんと羽化してセミになれただろうか。そんなことを思いながら、家に帰って週明けに迫った締め切りの原稿を仕上げようともがいてはみましたが、なかなか思うようには進みません。そうこうしているうちに、妹がもうじき3歳になる娘を連れてやってきました。その日は妹は同窓会で、出掛けている間、姪を預ることになっていました。

 姪がいるともう原稿どころではなくなります。母親がいない間にグズられても困るので、こちらも精一杯相手をするといい加減に疲れてきます。しばらくすると姪も疲れたのか、座っておとなしくテレビを見始めます。その間に原稿を書けば良さそうなものですが、姪の様子が気になって、目の届くところでお茶でも飲んで一息つくことはできても、とても原稿に手をつける気にはなりません。締め切りは気になるのですが、姪と遊んでいると至福のときに思えてきます。

 姪が帰って週明けの朝、散歩に出掛けて帰ってきたとき、雨の中、マンションの駐車場で雀が何かをくわえながら悪戦苦闘しています。私が近づくと、雀はあきらめてくわえていたものを放して飛び去っていきました。後に残ったのは羽をばたつかせている何かの虫です。さらに近づいて見ると、小さなセミが覚束ない飛び方でフラフラと飛んでいきます。

 雀にくわえられていたから覚束ない飛び方だったのか、それともあの大きさからするとまだ羽化したばかりで、あまりよく飛べないところを雀に襲われたのか。そのとき、土曜の朝に見たセミの幼虫を思い出しました。まさかあの幼虫が羽化して雀に襲われたとは思いませんが、のそのそと這っていた幼虫がフラフラとではあっても飛べるようになったと思えて、子供の成長を見たような気がしました。

 来月は姪も3歳になります。誕生日のプレゼントは何がいいだろうか。原稿を仕上げたら考えようと思います。

|

« 普段の行い(後編) | Main | マニフェスト »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64797/15865862

Listed below are links to weblogs that reference 子供の成長:

« 普段の行い(後編) | Main | マニフェスト »