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2007.08.03

真の勝敗

 競争の効用は新たな価値の創造を促す点であり、競争の欠陥はやり方によっては既存の価値を傷つける点ではないかと思います。価値を創造する人たちは応援したくなりますし、価値を傷つける人たちは排除したくなります。国会で与野党の衆参逆転は、どの政党が正しい競争をするかを見定めるバロメーターになるのではないかと思っています。

 自公が中心になって衆院で法案を可決しても、参院で否決されれば政策は進みませんし、民主が中心になって参院で法案を可決しても、衆院で否決されれば物事は進みません。小泉政権以来の改革疲れもあるでしょうから、ここらで結果的に何もしないというのもありかもしれませんが、そうもいっていられないこともあるはずです。

 民主党の農家への戸別所得補償制度など、そのままでは何の裏付けもない政策としか思えませんが、貿易の自由化とセットにして実行するなら考慮する余地はありそうです。外国の安い農産物が入ってきても農家の収入が下がってもそれを補償して、一方で工業製品がよりいっそう海外で売れて日本企業が儲かれば、その分政府の税収も増えます。

 年金政策では、自民党の厚生年金と共済年金の一元化を優先するということもわからないではないのですが、理論的には民主党の主張する国民年金も含めて一元化することのほうが理に適っています。ただ実現可能性ということに疑問がついていましたが、今回の選挙結果から、そこを何とかしろというのが国民の声と心得るべきでしょう。

 主義主張があって、政党としてどうしても譲れないところはあるでしょうが、妥協に陥らずに自らの主張に新たな価値を加えて政策を実行していくことは可能なはずです。衆参ねじれ現象の中、自らの主張にこだわり過ぎれば政権を担う資格はなく、妥協しすぎれば存在意義が問われてしまいます。次の国政選挙は衆院選で、そのときこそ政権選択選挙です。より多く新たな価値を作り出した政党、真っ当な競争をして勝った政党に政権を任せたい。その勝敗を見定めるのが、これからの政治の注目点だと思っています。

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